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2010年の活動記録

❖2010年10月29日(金)〜11月22日(月)
第15回神武夏子ピアノ・リサイタル「フランシス・プーランク生誕111年記念コンサート」

大阪公演(2010年10月29日)

東京公演(2010年11月5日)

東京公演(2010年11月22日)

主催・問い合わせ先:ミモザ/協賛:RENAULT(ルノー)、RICARD、KÉRASTASE/後援:Association des Amis de Francis Poulenc(フランシス・プーランクの友協会)、東京日仏学院

「フランシス・プーランクの友協会」ブノワ・スランジュ事務局長

神武夏子は才能があるだけでなく、感受性と一流の音楽文化をもちあわせた素晴らしいピアニストです。パリを拠点とする「フランシス・プーランクの友協会」は、プーランク生誕111周年記念の今回のコンサ一トをよろこんで支援し、この作曲家の作品を日本の聴衆により深く紹介するのに貢献する彼女に、暖かい感謝をささげます。

フランシスのまわりには
(音楽・文芸批評、早稲田大学教授 小沼純一)

 フランシス、生きていたら111歳。亡くなってからは50年にはあと何年か。意外に身近におもえてくる。だって、ひいおじいちゃん、くらいなんだから。

生きていたのは、なかなかの時代。二つの世界戦争があった。新しい芸術運動がつぎつぎにあった。フランスの、まだ世界の中心だったパリにいたので、どれも肌身に感じていた。

でも、フランシス、アタマでよりも感覚で、センスで反応をする。ひとつの楽曲のなかでも複数の異なったものが共存する。乱痴気騒ぎをしたかとおもうと敬虔にお祈りを。叙情たっぷりにふるまうと、つづいて過激な不協和音かきならし。昔々の韻文をうたう一方で、シュルレアリスムの詩に大きく共感。

だから、フランシス、作品をいくつかふれているだけだと、なかなか得体が知れない人物だ。ひとにはいろいろな顔がある。「いろいろ」がでたりはいったりする。

いろんなひとともつきあった。よく知られた「六人組」、近い世代のオーリックやミヨーといった作曲家仲間。もちろん詩人、ジャン・コクトー。パリを通過するストラヴィンスキーやプロコフィエフ。それから愛の詩人、エリュアール、アラゴン。美術家や舞台芸術家の名だって、いくらだって挙げられる。

さて、こうした情報をアタマにいれて、フランシスの音楽を聴いてみて、どう?

じつは、情報なんてほとんどいらない、ってことがすぐわかるはず。文字どおり、センスでこそ、フランシスの音楽にふれなくては。瞬間瞬間の音楽のながれ、ありように全身ではいっていけば、あとは音楽そのものがつれていってくれる。神武さんは、そのことがよくわかっているピアニスト。ためしに演奏をまかせ、あなたは全身を音楽にまかせてみればいい。きっと、からだが「わかる」はず。

プログラム

10月29日(金)
エル・おおさか「プチ・エル」

  • フランス組曲より
    • 1.ブルゴーニュのブランル舞曲
    • 6.シシリエンヌ
  • 即興曲
    • 第1番:ロ短調
    • 第2番:変イ長調
    • 第7番:ハ長調
    • 第12番:変ホ長調「シューベルト讃」
    • 第13番:イ短調
    • 第15番:ハ短調「エディット・ピアフ讃」
  • 間奏曲
    • 変イ長調
  • 3つの小品
    • パストラル
    • 讃歌
    • トッカータ

<休憩>

  • 3つのノヴレット
    • 第1番:ハ長調
    • 第2番:変ロ短調
    • 第3番:ホ短調「ファリァの主題による」
  • 村人たちより
  • ナポリ
    • 第1番:舟歌
    • 第2番:ノクターン
    • 第3番:イタリアン・カプリス

11月5日(金)
四谷区民ホール

  • フランス組曲より
    • 1.ブルゴーニュのブランル舞曲
    • 6.シシリエンヌ
  • 即興曲
    • 第1番:ロ短調
    • 第2番:変イ長調
    • 第7番:ハ長調
    • 第12番:変ホ長調「シューベルト讃」
    • 第13番:イ短調
    • 第15番:ハ短調「エディット・ピアフ讃」
  • 間奏曲
    • 変イ長調
  • 3つの小品
    • パストラル
    • 讃歌
    • トッカータ

<休憩>

  • ピアノ、オーボエ、バソンのための三重奏曲
    • 第1楽章:プレスト
    • 第2楽章:アンダンテ
    • 第3楽章:ロンド
  • ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネット、バソン、ホルンのための六重奏曲
    • 第1楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ
    • 第2楽章:ディベルティメント
    • 第3楽章:フィナーレ

11月22日(月)
内幸町ホール

  • 3つのノヴレット
    • 第1番:ハ長調
    • 第2番:変ロ短調
    • 第3番:ホ短調「ファリァの主題による」
  • 村人たちより
  • ナポリ
    • 第1番:舟歌
    • 第2番:ノクターン
    • 第3番:イタリアン・カプリス

<休憩>

  • オペラ「人間の声」(台本:ジャン・コクトオ)

プロフィール

神武夏子(ピアノ)

武蔵野音楽大学音楽学部ピアノ科卒業。フランス留学後、サティとフランス6人組の音楽に出会い、1999年、プーランク生誕100周年記念コンサートを主催。現在、リサイタルを中心に、サロン・コンサート、NHK‐FM「名曲リサイタル」出演など、さまざまなかたちでサティとフランス6人組の音楽を紹介するほか、詩人の藤富保男氏と、ピアノと詩の朗読による「詩を奏でる」を各地で公演。2002年、CD「café des six」、2006年、CD「café Poulenc」を発表。

太田朋子(ソプラノ)

武蔵野音楽大学及びパリ・エコール・ノルマル音楽院に学ぶ。1990年代はフランスを拠点にヨーロッパ各地で演奏、ことにプーランク作曲「人間の声」の演唱はフランス国内の新聞紙上で高い評価をうけた。帰国後もフランス歌曲の魅力を伝えるべく活動を展開。日本声楽アカデミー、日本フォーレ協会各会員。桐朋学園大学、フェリス女学院大学及び東京芸術大学各講師。

倉田優(フルート)

桐朋学園大学音楽学部を経て、英国王立音楽院大学院修了後、フランスに留学。第70回日本音楽コンクール第2位、第37回マルクノイキルヘン国際コンクール特別賞受賞。現在、読売日本交響楽団首席奏者、昭和音楽大学非常勤講師。

辻功(オーボエ)

東京芸術大学音楽学部卒業。日本音楽コンクール入選。1985年、第1回国際オーボエコンクール第2位(第1位なし)。1987年、北西ドイツ音楽大学を首席で卒業。現在、読売日本交響楽団首席奏者、洗足学園音楽大学客員教授。

四戸世紀(クラリネット)

東京芸術大学音楽学部卒業。北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団を経て、1980~94年まで15年間にわたり、ベルリン交響楽団首席奏者として活躍。現在、読売日本交響楽団首席奏者。東京芸術大学、桐朋学園大学非常勤講師。

井上俊次(ファゴット)

東京芸術大学音楽学部卒業。1986年、日本菅打楽器コンクール入選。1990年、NHK交響楽団に入団。1998年から1年間、文化庁芸術家在外研修員としてドイツに留学。NHK交響楽団退団後、現在、読売日本交響楽団首席奏者。

有馬純晴(ホルン)

1983年、東京芸術大学音楽学部卒業と同時に、東京都交響楽団に入団。1989年、ロンドンに留学。現在、東京都交響楽団首席ホルン奏者。アレキサンダー・ホルンアンサンブル・ジャパン並びに東京シンフォニエッタのメンバー。

❖2010年8月1日(日)
神武夏子ピアノ・コンサート「ベル・エポック1920〜サティとプーランク〜」

プログラム

エリック・サティ

  • ジムノペディ第1番
  • グノシエンヌ第1番

フランシス・プーランク

  • ノヴェレッテ
  • ナポリ
  • テーマ・ヴァリエ

❖2010年7月24日(土)
神武夏子 ベル・エポック1920

プログラム

エリック・サティ

  • ジムノペディ第1番
  • グノシエンヌ第1番
  • ジュ・トゥ・ヴー
  • エンパイア劇場のプリマドンナ
  • 優しく(Aki Takahashi編曲)
  • ピカデリー

フランシス・プーランク

  • 3つのノヴレット
    • 第1番 ハ長調
    • 第2番 変ロ短調
    • 第3番 ホ短調ファリァの主題による
  • ナポリ
  • 舟歌
    • ノクターン
    • イタリアン・カプリス
  • 主題と変奏より
    • 主題
    • 変奏III パストラル
    • 変奏XI ファイナル
  • 即興曲より
    • 第1番 ロ短調
    • 第2番 変イ長調
    • 第7番 ハ長調
    • 第12番 変ホ長調「シューベルト讃」

❖2010年7月3日(土)
神武夏子 ベル・エポック1920 vol.1:ピアノと木管の夕べ

サティとフランス6人組の作品を専門に演奏するピアニスト神武夏子が、管楽器の若きヴィルトゥオーソたちと共演。祝祭と狂乱の日々と呼ばれた 芸術華やかなりしパリの1920年代、古きよき時代"ベル・エポック"に花開いた美しいメロディを心ゆくまでお楽しみください。

❖2010年6月3日(木)
第9回 詩を奏でる

今回は『エリック・サティ詩集』の名訳でも知られ、日本の現代詩を牽引してきた詩人の藤富保男 氏をお招きして「ピアノ演奏と詩の朗読」(エリック・サティの詩朗読と曲、e.e.カミングズの童話、フランシス・プーランクの曲等々)というかたちで、諧謔味溢れる刺激的な舞台を展開いたします。

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