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フランス通信(旧称・先見日記)について

この「日記」は、株式会社NTTデータの企業活動の一環としてスタートしました。NTTデータは、Insight for the new paradigm、つまり「新しい思考の枠組み=多様な価値観に向けての先見・洞察」というスローガンを掲げ、その先見・洞察を、コミュニケーション活動の一環として提示していこうとしています。だから『先見日記』というわけです。

20世紀に生きていた頃、「21世紀」は私たちの耳に甘い響きを伴って聞こえていました。豊かな21世紀。明るい21世紀。進歩と調和の21世紀。でも、いざ始まってみると、今世紀は矛盾に満ちたままで、前世紀とあまり変わっていない。いや、前世紀よりも悪い方向に向かっているようにさえ思えます。

なぜこんなことになってしまったのか。それを問うてみてもいいのですが、私たちはもっと直截に「これからどうなるのか」「どうすべきか」を考えてみたいと思いました。そこで、そのヒントになる事柄を提示してくれそうな書き手を捜し、寄稿していただくことにしたのです。長い記事を紙でじっくり読んでみたいという気持ちもありましたが、世界は毎日動いています。だから毎日更新が可能なウェブというメディアで、月曜日から日曜日まで、7人の筆者(いとうせいこう、飛幡祐規、赤瀬川原平、伊藤ガビン、佐山一郎)に「日記」という形式で書いてもらうという方法を採ってみました。

とはいっても「日記」ですから、あまり堅苦しいものにはしないつもりです。それぞれの筆者には、日々の生活の中から何かしら将来に向けてのヒントになるようなことを、とお願いしました。海外在住の筆者や、よく旅をする筆者や、海外のメディアに接することの多い筆者がいるので、日本ではあまり知られていないニュースについて書いていただきたい、とも頼んであります。「先見」は時間軸だけでなく、空間軸に沿っても展開されると思うからです。日本のマスメディアの多くは海外ニュースにあまり重きを置いていないように見えるので、そこに一石を投じたいという思いもあります。

世界が混沌とした方向に向かっているからこそ、「日記」から何かプラスになるものを受け取っていただきたいと思っています。ささやかで短い文章の連なりですが、読者の方々の精神生活が豊かになる一助となれば、と願ってやみません。

<NTTデータ・先見日記HPより>

飛幡 祐規(たかはた ゆうき)について

❖プロフィール

東京教育大(現筑波大)付属高校卒後、パリ第5大学にて文化人類学、パリ第3大学にてタイ語・東南アジア文明を専攻。パリ在住30年。

朝日新聞読書欄の海外ニュースコラムをはじめ、NHKフランス語講座・文芸春秋・岩波書店・暮らしの手帖等、新聞・雑誌に記事やエッセイを寄稿。文学作品・シナリオ・その他の翻訳やコーディネートも手がける。

著書に『ふだん着のパリ案内』『素顔のフランス通信』『「とってもジュテーム」にご用心!』(いずれも晶文社)『つばめが一羽でプランタン?』(白水社)。訳書に『泣きたい気分』(アンナ・ガヴァルダ著/新潮社)『王妃に別れをつげて』(シャンタル・トマ著/白水社)ほか多数。

神武夏子の実妹。プーランク生誕100周年時、神武夏子が詩人・藤富保男氏と共に故プーランクのお墓参りとミヨーのご子息宅訪問の際、通訳として同行。また、1989年神武夏子の「エッフェル塔の花嫁花婿」公演時、フランスより指揮者・マリウス・コンスタンを招聘する等コーディネーターとして活躍。また、ラール・ヴィルタール著「フランス6人組」の訳書を手がけたり、「6人組」についてのフランス現地調査・入手困難な「6人組」の楽譜の手配等々、公私にわたり、神武夏子のよき理解者・サポーターとして活躍している。

※お問い合わせ、飛幡 祐規(たかはた ゆうき)に対する取材、仕事の依頼等は、ミモザ(田代)TEL:03-3428-5963、FAX:03-3428-5794まで

❖著書・訳書

著書

「つばめが一羽で
プランタン」
白水社 2002/07 
\1,800
「ふだん着のパリ案内」
晶文社 1991/06 
\2,400
「ふだん着のフランス語 「とってもジュテーム」 にご用心!」
晶文社 1998/05
\1,800

「時間という贈りもの―フランスの子育て」

『クレーヴの奥方』を読むなんて時間の無駄? 遠まわりこそ子育ての極意!

18歳でパリに留学してから40年。フランス人の夫とのあいだの一人息子は、エコールノルマルを目指す20歳。テレビもゲームもない家で、絵本や小説、映画や演劇、ピアノやオペラなど芸術を愉しむ時間をたっぷりと与え、自分の頭で考える力と人生を味わう力をともにのばしてきた。急がない子育てのヒントがたっぷりとつまった本。

(新潮社 2014/04・1512円)


訳書

ユラール・ヴィルタール
「フランス6人組」
晶文社 1989/05 
\4,175
アンア・カヴァルダ
「泣きたい気分」
新潮社 2001/07 
\1,300
エドウィー・プレネル
「五百年後のコロンブス」
晶文社 1992/07 
\3,204

「ピエールとクロエ」 アンナ・ガヴァルダ著、飛幡祐規訳

最愛の夫に突然去られたクロエは、幼い二人の娘を抱えて途方に暮れていた。悲しむ彼女を見かねた義父のピエールは、母娘を連れて田舎の家に滞在することにする。

めったに感情を出さない無口な義父と一緒にいると、クロエは奇妙な居心地の悪さを感じる。典型的な良妻賢母である義母に愛情を表現するのを見たことがなく、夫も子供のころから厳格な父親を恐れていた。ファストフードをかじり、娘たちが遊ぶ姿に目を細めている義父を見るのは意外だったが、牧歌的な日々もクロエの心の傷を癒やしてはくれなかった。だが、ピエールがゆっくりと語りはじめた昔の恋物語は意外なものだった。

まっすぐで不器用な普通の人々の姿を優しいまなざしで描く。心にしみ入る温かい物語。

(新潮社 2003/04・1300円)

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