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2009年の活動記録

❖2009年12月5日(水)
第10回 詩を奏でる:北園克衛(きたぞの・かつえ)生誕110年

主催:目黒区芸術文化振興財団

サティとフランス6人組の名曲を演奏するリサイタルに何度も足を運ばせていただいている神武夏子さんのピアノと、訳・注釈・カットまでサティらしいエスプリあふれる大好きな一冊「エリック・サティ詩集」に以前サインをいただいたこともある詩人の藤富保男さんの朗読。

まさに「豊かな諧謔」を味わえるだろう二人のコラボレイションを楽しみにしています。

橋下徹(SUBURBIA/カフェ・アプレミディ)

神武夏子は、サティとフランス6人組の作品を中心に演奏しているピアニストです。

プーランク、ミヨー、オネゲル、タイユフェール、オーリックら6人の作曲家集団「フランス6人組」は、エリック・サティを音楽的な師、ジャン・コクトーを精神的な師と仰ぎ、「祝祭と狂乱の日々」と呼ばれた1920年のパリに誕生しました。

コクトーが企画、ピカソが美術、サティが作曲を担当したディアギレフ率いるロシア・バレエ団の「バラード」のように、異分野の芸術家とコラボレーションするという、現代ではあたりまえになっている様式を始めたサティとフランス6人組の遊び心にならって、神武夏子は様々な芸術家と共演しています。

今回は、日本の現代詩を牽引してきた詩人の藤富保男とのコラボレーションです。

視覚と音律から日常の言語を再構築するという独特の詩法と、ユーモラスな作風で著名な「ビジュアル・ポエット」の第一人者である藤富は、神武のリサイタルのサブタイトルに付けられた言葉「豊かな諧謔」の発案者でもあり、「エリック・サティ詩集」の名訳でも知られています。

当時、まだワグナーの重厚なクラシックが蔓延していたヨーロッパに、シンプルで明瞭な歌えるメロディを持ち、まさに現在のポピュラーミュージックへの扉を叩くスタイルの音楽を登場させたサティとフランス6人組。その作品の演奏活動をライフワークとする神武夏子と、言葉の新しい在り方を常に実験し続ける藤富保男が、ピアノ演奏と詩の朗読というかたちで、諧謔味溢れる刺激的な舞台を展開します。

二人は20年ほど前から、「詩を奏でる」というユニットで共演してきましたが、灯台下暗し・・・、神武のリサイタルでのコラボレーションは初めてです。言葉と音楽が真に呼応し合う、知的でダイナミックな空間をお楽しみいただきたいと思います。

稲木紫織(ジャーナリスト)

プログラム

  • ジムノペディ(エリック・サティ)
  • ジュ・トゥ・ヴー(エリック・サティ)
  • ノヴレット(フランシス・プーランク)
  • 3つの小品(フランシス・プーランク)
  • ロマンス(ジェルメンヌ・タイユフェール)
  • ブラジルの郷愁より(ダリウス・ミヨー)
ほか

藤富保男氏プロフィール

1928年東京生まれ。東京外国語大学でモンゴル語、北京語、ロシア語を学ぶ。詩集『コルクの皿』(1953)を第一詩集とし、詩集『逆説祭』(2007)までの詩をまとめた『藤富保男詩集全景』(2008)がある。

また、アメリカの詩人e.e.カミングズの詩集3冊を翻訳。また、その他童話、絵本などを刊行。青山学院大学文学部の講師も務めた。世界詩人会議で2001年に南米コロンビア、2002年にはルーマニアに招かれた。

絵の分野では、ボストン、パリ、エストニアのタリンなどで個展をひらいた。神武夏子氏と公演「詩を奏でる」において東京、名古屋、松山、盛岡ほかで協演。

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